カタラーゼ

愛知の20代男がなんか語っとる・・・

本文!ルバイヤートにはキツいこの世の中から少し救い出してくれる力があぁぁぁぁぁる!

告知記事にのっとり!! 

fuseki01.hatenablog.com

 

とうとうこの世の中に必要になってきたんじゃないか。
この本が!!!
毎度おなじみ流浪のかたらぜです。
どうぞよろしく。
さぁ、まとめたぞ。ぜひ一読を!
でもこの動画↓の方が、内容は絶対いいぞ!

 

 

 

・作者(とされる)ウマル・ハイヤームについて

ウマル・ハイヤーム(1048~1131)について少しご紹介。
いうなれば、この方はペルシャレオナルド・ダ・ヴィンチ*1
数学・哲学・天文学に通じ、
今よりも正確な暦を作ったとんでもない御仁である。
日々の仕事終わりに詩作をしていたし、酒も大好き。
作った詩には無常観、刹那主義がドンドン見える。

ルバイヤートの内容と魅力をちらみせ

ルバイヤートには情緒的で厭世的な詩が多くある。
その中でもイイヤツを紹介しましょう。3つほど

宇宙の真理は不可知なのに、なぁ、
そんなに心を労してなんの甲斐があるか?
身を天命にまかして心の悩みはすてよ、
ふりかかった筆のはこびはどうせ避けられないや。 

今日こそわが青春はめぐって来た!
酒をのもうよ、それがこの身の幸だ。
たとえ苦くても、君、とがめるな。
苦いのが道理、それが自分の命だ。 

 歓楽もやがて思い出と消えようもの、
古き好をつなぐに足るのは生の酒のみだよ。
酒の器にかけた手をしっかりと離すまい、
お前が消えたって盃だけは残るよ!

 

・酒、朋友との親和性


なんとまぁ酒の魅力に満ちた詩だろうか!
どことなく、詩のテイストが
李白漢詩”月下独酌”を思わせ、
非常にお酒と友人が欲しくなる。

酒を酌み交わしたくなる詩が多いことから
イギリスから始まり、アメリカにもわたり・・・。
万国共通な文脈を持った詩集だといえましょう。

・俳句とのシナジー

詩という体系からか、これまた調べがいいんですな。思わず口ずさみたくなる言葉遣い。

これがまた、俳句とどういったシナジーが見込めるかと言うと!
この四行詩というものは俳句と比べて、文字数が多い。
それにより、訴える内容が増え、濃さが増すわけだ。
そして、読んでみるとなんかこれ聴いたことあるような調べだな、と
私は感じたわけだ。
これは作り手が見た情景や情感を他者に説明する状況によく似ている。
プレバトではおなじみ、
句が発表されたのち夏井先生が問うて、作者がそのときの想いを述べる段である。
これに四行詩はよく似ている。
「だれか」の五感を「自分」が感じ取れるのだ。
つまりは、ルバイヤートを読み込むことは自分の中に新たな視点を
取り込むことにとても役立つ・・・かもしれない。
まだ私はその途にある。相乗効果でヨクなろう。

・なんで今読むのさ?

気持ちが沈むニュースが毎日のように流れるじゃないですか。
みんな疲れてるってのにさ。
そのせいでグチッちゃったり、弱音吐いちゃってりして、
そんな自分がイヤですなぁ、なんて思ったりして。
まぁ私なんですけど。
そんなとき、ルバイヤート
どうせこの世は流れるものだし、酒でも飲んでさ、ラクにいこーぜ。
と肩をたたいてくれるわけですわ。
なんていいヤツなんだ!

なのでみなさんもね読んでほしいなぁとおもうわけでさ。ね。
ぜひぜひね。
ルバイヤートめくりながら、酒の味に舌鼓打つのも良いのではないでしょうか。
はいおわり。

 

・ よい書籍

ルバイヤート (岩波文庫 赤 783-1)

ルバイヤート (岩波文庫 赤 783-1)

 

 

 この漫画にもルバイヤートの話が載ってます。
賢くなれる漫画CMB、オススメ。

 

*1:ルバイヤート/岩波文庫/発売1979年9月17日