俳句における「雪の宿」の乗っ取りにおもわず。
言葉というものは難しいものだ。
コミュニケーションの過程で、意図していない言葉を
吐いてしまうことはだれしもあるだろう。
かたらぜです。どうぞよろしく。
そんなつもりではなかった。
まさにその「そんなつもりではなかった」経験が私にはある。
それを思い出したのがこちらのブログを読んでいたとき。
柿の種というワードは
植物としての「柿」の「種」というとらえ方、
菓子の「柿の種」というとらえ方がある。
文脈や背景、17音の響きから分別は付く。
しかし、どうも脳裏をかすめる感覚がある。
おもわず読者登録しました。
自分の場合は、読み違えたのでなく
読み違えられた結果の話である。
以降、出てくる「雪の宿」乗っ取り行為をどうかお楽しみあれ。
冬だしお題「雪」で句作しようと思い、
深雪晴れだとか根雪だとかいろいろ季語を漁っていた。
例句など読んでいると頭がこんがらがってしまって、
もうシンプルに雪を使おう!と。
もう雪だ!時代はシンプルや!と言わんばかりに。
ただ雪のみではメインにしづらい気持ちがあったため、
雪の、雪に、雪と・・・
助詞をつけて雪をこねくりかえしていた。
そういえば以前、岐阜に住んでいた時毎日のように温泉に入っていた。
その記憶をたぐりよせて旅館やホテルが立ち並ぶ景色を思い出した。
温泉には旅館がつきもの。
温泉→旅館→宿。そこに雪。
「雪の宿」、おおお!風光明媚!!
嬉々として、下五に「雪の宿」。
う~~ん、体言止めの切れは気持ちよく決まるなぁ。
ここで一句。
仮寝して刻限迫る雪の宿
せっかく風光明媚な場所にきたけど、
移動時間や高揚感による疲れからか、うたた寝をしてしまった。
居られる時間は決まっているのに。という句。
これを飲み会にて友人知人にみせたところ、
在る一人の男が言った。
「雪の宿ってせんべいなかったっけ?甘いやつ。」
ババンと登場雪の宿。
それ以降、酒もあってか解釈がねじまがる。
なぜか、雪の宿かじりながらうたた寝してる?といわれる始末。
三歳児か俺は。
季語の扱い次第で、出てきてしまう商品。
狙って作っているなら、正解なんだけどな。
まぁ、俳句に波動拳入れてるような人だし僕。
ゲーミング俳句
— かたらぜ (@bigant1200s) 2018年11月10日
秋深し撃てども勝てぬ波動拳
https://t.co/LidUOvuM2w #ニシキゴイ #俳句
雪の宿なんだから、
雪と宿でそんな気にする必要はないんだけれども、
いささか、気になるようになってしまった。
どうでもいいところで、句作のハードルが上がる。
また夏の句ばっかり作ってしまいそう。
そんなつもりはなかったんです・・・。
はいおわり。*1
*1:2019/04/20 ※カテゴリ付けました。