カタラーゼ

愛知の20代男がなんか語っとる・・・

ノーベル賞よりも大変なことがあるンだよ

ここ何日、ノーベル賞に世間は沸いている。
どうだこれが日本人だ、という報道をしたくて各メディアもウズウズしてるだろうよ。
そしたらカズオ・イシグロ氏が文学賞ということでフィニッシュですね。

ただ僕はノーベル賞もほどほどにその違う方のノーベル賞が気になってしまう。
それがイグノーベル賞だ。かれこれ今年で日本人が11年連続受賞。
このイグノーベル賞は‘‘人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究‘‘に贈られるノーベル賞のパロディーだ。
パロディーといいつつ、5000を超える研究や実績による選考基準やノーベル賞受賞者を含む審査過程と「遊びにも本気やぞ」感のあるユーモアあふれる賞なんだよ。
たまたまうら若き高校生の頃、中古本屋でイグノーベル賞に関しての本を買ってそのよくわからない頭良い人の情熱に刺激を受けたのだ。
こんな楽しいことやれるなら研究職もありかと思ったが、実際は粘菌の研究や後天的に草の動きを変化させられるかという実験の過酷さを考えたらとても無理だと恐れたもの。
ドラゴンボールの悟空みたいにバッッ!バリバリバリ!!!と力を発揮するでなく、こんなキャンプ場に灯されるランプの絶えることない火のような力もあるんだなと感じる。

今年の日本人のイグノーベルもなかなかのもの。
吉澤和徳氏(北海道大学)、上村佳孝氏(慶応義塾大学)らの「トリカヘチャタテ」の研究。簡単にいうとトリヘチャタテという洞窟に棲む昆虫の営みが男女逆となっていて、メスのほうに男のシンボルがあってそれがオスにinされるのだ。名前の通りトリカヘられているわけだ。

カタツムリの雌雄同体(1つの成体にオスとメスの機能がある)は有名だが、
まさかこの虫に至ってはシンボルがあちらさん側にあるなんて驚きだ。
ニンゲンで考えたらエライこっちゃだ。
一番エライこっちゃなのはこの研究が周知されることで男子に危機が訪れることだ。
ただでさえ草食男子と呼ばれ、オトコの強さが評価損となっていくこのデフレをさらに推し進めてしまうことになりかねない。
男子評価がウォール街してまう。(?)

てやんでぃ男子の本懐も成していないのに、まだ沈んじゃいられねぇ!
トリケヘチャタテの研究はまさに世界中の「P」、日本中の「ち」「ぺ」「だ」「い」から始まる辞書単語の内容を差しかえてしまう威力を秘めている!
研究というミサイルでもって、生物学にとんでもない風穴を開けるロマン溢れすぎな研究は、憧れと恐怖でもって迎え入れよう。そしてこの時代以降、「男らしさ」をどこに見出すかが世の男性の急務であるといえる!

たちあがろう男性諸君。そして見つけよう俺たちの秘宝。
はい終り!