ビジネス劇画”鯨魂”を味見
どうも、梅雨でじんわり。私です。
この記事に挙げてる一冊を取り上げる。
読みました。劇画。
なかなかハードでした。
この”鯨魂”は・・・。
ハードすぎてサムネが圧い。
この表紙絵の主人公。そう、剛腕実業家主人公なのだ。
見た目どおり傲慢で面の皮が厚く、体格は大きく計算高い頭脳を持ち合わせている。
まさに劇中の職業どおり、ワンマン社長だ!と言わんばかりの見た目。
語尾がだいたい「〜だから!」「〜なんだから!」
笑い方は「クケッ、クケッ、クケッ」と人間というより妖怪のような不気味さ。
不気味な場面はほかにもたくさんある。解けた知恵の輪を買い占め、その墓を作り埋める等。
ただ、不思議なことに中盤辺りから終盤にかけてこの主人公"銭貫 一二三"に対して愛しさと似たような感情が生まれる。
企業のトップとして弱みを見せられない辛さや守り抜かなければならない弱み、
そしてそれが白日の下に晒されたときのショック。
ごくごく限られた場所のごくごく限られた人間にしか見せられない姿。
それでも立ち上がり、目の前に現れる競合企業に力強い姿を見せつける。
実業家としての強さ弱さ、優しさと悲しさ。
終盤にさしかかる作者自身のナレーションも加わり、
いっそう主人公"銭貫 一二三"はストーリーを盛り立てていく。
コマ割りや言い回し等、構成も素晴らしく
非常にテンポが良く仕上がっている絶品漫画だ。
ヘヴィな企業バトルが見たいビジネスマンにはうってつけだろう。
・・・
イマドキこんな社長見られないけど、たぶん知らないだけでいるんだろうなぁ。
はいおわり